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パスタで考える、料理の色考察。本日のパスタは、小柱とアスパラガスのトマトソース。我々がここで学ばなければならないのは、赤と緑を引き立てる白の存在です。

トマトソースは情熱そのもの、飢えた胃袋を挑発するかのように赤く、強い。そこへ調和の象徴ともいうべきパセリの緑。もし、これが赤と緑だけ世界であれば、どこかぎくしゃくするはずです。

赤と緑は補色関係にあります。簡単に言うと、正反対の色なのです。この2つが混在すれば、互いの個性がぶつかりコントラストが強く出るということです。

互いを目立たせる場合の組み合わせとしては最適ですが、一皿で宇宙を表現する料理は、皿を含めたそのすべてが調和していなければ美しい味、美味とはなりません。

そこには全てを受け止める母なる白が必要です。皿の白、貝の小柱の白、そしてチーズの白がぎくしゃくしがちな赤と緑の世界に調和をもたらし、同じテーブルにつかせる役目を果たしています。

なお、イタリアの国旗は左右に赤と緑、中央に白を配しています。イタリア料理の王道とも言えるこの配色は、マルゲリータという代表的なピザでも想像しやすいはずです。この配色そのものが、一皿にしてイタリアを表しているとも言えるかもしれません。

キレイだな、と思う料理には必ずそうした調和とメッセージが込められています。そうした美しさも味わいながら料理を食べると、また少しおいしく感じるかもしれませんよ。

ちなみに、言わずと知れた、赤いきつねと緑のたぬきは、この補色のコントラストを活かしたネーミングであり商品です。本来赤も緑も関係がないうどんとそばですが、正反対の2種類の色を用いて究極の2択世界を作っているわけです。

 

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