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山ガールの登る山がおむすびにしか見えなくなりました。「山伏」と冷やかされる標高高めなトレイルラン女子がエクストリームな山ごはんをお届けします。今回はななんと!小さいけれど胃袋は強靭、なんともキュートなラーメン評論家を迎えての特別編。
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舞台は都内から2時間程度、彩の国埼玉の山の奥の方。一歩足を踏み入れると途端に異世界に連れて行ってくれる、苔と岩とキラキラ光る水が流れるここが今日のキッチン。

山ごはんと言えば、ラーメン。疲れた身体に染み渡るジャンキーなラーメンの塩気と乾麺が最高に旨いのです。残業の夜食的なカップ麺が、唸るほどの極上ラーメンと変貌する山という存在。そう、山めしはいろんな可能性を秘めています。その感動を、年間何百とラーメンを食すラーメンのプロに伝えたい!なんとしても伝えたい!!

そんなわたしの野望に巻き込まれたのは、ラーメン評論家、本谷亜紀ちゃん。

これまで食べたラーメンは2500杯以上、取材したお店は400以上。本谷亜紀ちゃんは寝ても覚めてもラーメン大好きな日本初の女性ラーメン評論家なのです。私が山伏ガールなら、彼女は正真正銘モノホンのラーメンガールかも!

お山はえーっと、遠足以来?おてやわらかにお願いします?

オーケー、オーケー、おてやわらかにね。もちろんです。もちろんですよ♪

登り始めて早々。

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「えっ?」

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「あれっ」
「えーっと・・・」

とまどう声。振り返ると苦笑いでこちらを見つめている。いやいやこれまだ序盤なんだがと思いつつも、小さな段差にびびる女の子的仕草にキュンとして思わず、手を貸す。なるほどこれか。うん見習おう。

徐々に苔が増え岩が増え
ハ~イ!ここ渡りますよ~!
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(固まる本谷ちゃん)
ほらほら行くよ~!

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ジブリ感、秘境感を味わいつつ。滝の横にある登山道を歩く本谷ちゃんの横で、わたしゃー沢のどまんなか、行きます。

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日帰りなのに荷物がでかい

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あらよっと

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本谷ちゃんもすっかり慣れてきたご様子

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さまになってます

そしてたどり着いた先には溢れんばかりの天・然・水!!IMG_2059 (1024x768)
ウヒャー!

さてさてここからが本番。
美しい水源のそばで少し開けた場所を探し、クッキングタイム。

ラーメンは本谷ちゃんにお任せするとして、わたしがサイドメニューに用意したのはEmma Yamabushi特製ネギたっぷり「スパラ―餃子」。ラーメンのプロを前にしてまさかチルドの餃子などと言ってはいられない。料理も一種のアクティビティです。

「えっ?そこからですか?」

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ええ、もちろんですとも!包みますとも!

材料は刻みネギ(2種)、スパム、おかずラー油、生姜(汁気の多いもの)、餃子の皮。夏にお肉はさすがに怖いので、ちょうど良い塩気のスパムで代用。餃子の皮は、もち粉入りでモチモチのモランボン一択。

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まずはスパムをモミつぶし

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そこへ残りの材料を入れて混ぜる。正直この状態ですでに旨い。それを皮に入れて、包む!

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ラーメン!ナマ脚!生餃子!
餃子を包む姿が妙にセクシー。沢に腿まで浸かるために短パンで来た生脚が、こんなところでコラボレーションを生むとは。

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あとはフライパンに並べて蓋をして焼き上がりを待つだけ!

お次は本日主役のラーメンですよ。
本谷ちゃん、麺に徹底的にこだわり、出汁や香味油も作る本格派。
「本当は出汁作りからやりたいんですっ・・・!」

そんな熱い想いをひとまず受け止めた上で、今回はひとまず、手に入りやすい材料と山での実用性を兼ね備えた、世の山ガールが作れる簡単レシピを懇願。

無理難題にラーメン評論家本谷ちゃんが用意してくれたのは「マルタイの棒ラーメン」と期間限定バージョンの「夏棒ラーメン」。

棒ラーメンと言えば、嵩張らず折れにくくバックパックにも入れやすいハイカー愛用のラーメン。夏バージョンが気になる。そして、何やら色んな調味料が!

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ガーリック、乾燥薬味、煮玉子、チャーシュー、メンマ、カレーの恩返し、いなばのとりそぼろとバジル、かつお節、中華だし、乾燥醤油、ゴマ油、サラダ油、ラー油、酢。す、すげぇ!

そして何より今日の主役は大自然の天然水。今回は2種のラーメンを用意。1つはシンプルな棒ラーメン。もう1つは、夏棒ラーメンで作る“まぜそば”スタイルです。

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大胆に沢の水を鍋に汲みます。

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ガスバーナーでお湯を沸騰させます。取っ手が熱くなるので落ちていた枝で固定。

「Emmaさん!いい感じです・・・!おおお泳いでます!」

興奮気味に叫ぶ本谷ちゃんに驚いて何事かと思えば、鍋を前に目をキラキラさせている。麺をゆでるポイントは、グツグツ沸騰したお湯にぶちこむというよりも、「ゆらゆら麺が泳ぐような感じ」が大事なのだそう。

鍋の中で泳ぐ麺にうっとりする本谷ちゃん。それはわたしが岩や苔にうっとりして抱き着きたくなる感覚と同じだろうか。
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麺が泳ぐ

通常のシンプル棒ラーメンは水を少なめに麺をゆでたら、付属の調味料と煮玉子、メンマ、チャーシューをトッピング。

そして今回期待大のまぜそばは、夏棒ラーメンをやや長めに茹で上げ、茹で汁を保温ボトルに入れて湯切り、麺のみが残った鍋に冷たい沢水を数回入れて締める。(茹で汁や締める際に使った水は別の鍋へ入れて野菜スープに)

冷たい水で締まった麺にごま油、サラダ油を同量(約大さじ2)。
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「本当はだしを作れれば一番いいけど、山で手軽に風味を出すなら粉末の出汁にかつお節で追いがつお風にするだけでかなり違うんですよ!」

追いがつお!?なるほど、そこで登場するのが粉末の中華だし。これを混ぜればベースはOK。そこへ粉末醤油(!)と薬味ふりかけ、海苔、ラー油、酢、かつお節、味玉にチャーシューをトッピングすればいよいよ完成!

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みんなが愛してやまないシンプルな棒ラーメン

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う、美しい・・・!これがまぜそばか・・・!

木漏れ日でキラキラ光るまぜそば。かつお節の香りと薬味やゴマの香ばしさ、乾燥醤油のマイルドな味。つるつると喉を通り抜けていくひんやり冷たい麺。うまい・・・うまい・・・!

見た目、香り、食感、水の音。これほどまでに、目を閉じて味わいたくなる山めしがあったとは!

食レポの語彙が乏しいのが情けないです。ラーメン評論家のつくるラーメンを大好きな山の中で食べられるなんて何たる贅沢!

 

汗をたっぷりかいた後に山奥で食べる天然水の極上ラーメン。
「いままで食べてきたラーメンにはない感覚」
「おなじラーメンがまったく違う味のよう!」
ラーメン評論家の声に大満足の1日でした。さて、次は何ラーメンにしようか・・・。

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